ニュースから、為替相場の値動きを予想することもできます。
なお、私たちは日本に住んでいるので、ニュースが入って来やすい、 日本円がらみの通貨ペア の方が、取引しやすいですよ。
■「ニュースから値動きを予想する」のポイント
・「ゴールデンウィーク」も為替に影響を与えることがある。
・原油の値段が上昇すると、原油産油国以外の国にとっては、
マイナス要因になることもある。
・資源価格や大型企業の買収も、為替市場に大きな影響を与えることもある。
・ニュースが流れたときと、実際に資金が流れたときに、為替相場は動く。
・私たちは日本に住んでいるので、 日本円がらみの通貨を取引したほうが良い。
■「ニュースから値動きを予想する」の内容
ここでは、 「ニュースから値動きを予想する」 ということについて、お伝えします。
世の中にはいろいろなニュースがありますが、たとえば、「ゴールデンウィーク」も為替に影響を与えることがあります。
たとえば、2004年は、ゴールデンウィークが長かったこともあって、海外旅行者がとても多い年でした。
海外旅行に行く場合、日本人は、持っている日本円を現地のお金に両替しますよね?
そして、ゴールデンウィークに海外旅行に行かれる方が、80万人いたとします。
このとき、1人が10万円分の日本円を海外の通貨に両替したとすると、 「800億円分の日本円が売られる」 ということになります。
つまり、ゴールデンウィークでは大量の円が売られるため、円安になることがあります。
実際に、2004年4月に1ドル104円だったレートは、5月には114円になっています。

もちろん、ゴールデンウィーク以外の要因もありますが、海外旅行者がとても多かったことによって、 円売り要因の1つになった可能性 があります。
他の例としては、たとえば、 「原油高」 について考えてみましょう。
たまに、「1バレル55ドルまで上昇」というニュースが流れるときがあります。
なお、「バレル」とは、原油の量を表す単位のことです。
原油1バレルの値段が上昇すると、原油産油国以外の国にとっては、マイナス要因になる可能性があります。
たとえば、原油高の影響を大きく受けるのは、米ドルです。
アメリカは世界最大の石油消費国であり、 原油高は、アメリカ経済に大きな影響を与えてしまうから です。
(最近は、シェールオイルの発掘で、変わりつつあります)
また、日本も原油高の影響を大きく受ける国の1つです。
日本では、原油がほとんど取れないため、 日本円にとってもマイナス要因 となります。
一方、イギリスについては北海油田がある「石油産出国」であるために、ポンド高の要因となります。
また、ユーロ圏については、原子力大国のフランス、石炭に頼るドイツなど、石油依存度が低いことから、ユーロ高の要因となります。
このように、 「原油高」というニュースだけでも、為替の値動きを読む1つの材料 となります。
他にも、「資源価格が上昇している」というニュースがあれば、資源が豊富にある豪ドルを買う動きが、強くなります。
オーストラリアは、資源が豊富にある「資源国通貨」であるため、金や石炭などの資源価格が上昇すると、
オーストラリアから諸外国への輸出額が増えることから、為替市場で豪ドルを買う動きが強まります。
あと、 「大型企業の買収」 も、為替市場に大きな影響を与えることもあります。
たとえば、2006年前半にあった、ソフトバンクによるイギリスのボーダフォンの買収です。
この買収は、総額約1兆7500億円というお金が動いた、日本で最大級のものです。
まず、ソフトバンクは日本の会社であるため、イギリスのボーダフォンの買収に必要な金額を支払う必要があります。
そのため、買収に必要な1兆7500億円という巨額な日本円を、ポンドに両替します。
もちろん、1兆7500億円がすべてポンドに両替はされないとしても、 1兆円以上の円売り・ポンド買い取引 が行われるということになります。
そして、このような場合、為替市場には2つの値動きがあります。
まず1つ目として、 大型企業買収のニュースが流れたとき です。
為替市場では、実際に資金が流れなくても、「大量の円売り・ポンド買いが行われる」という思惑だけで、「円売り・ポンド買い」の方向に進むことがあります。
実際に、ソフトバンクが英ボーダフォン買収のニュースが流れたときには、2円くらいのポンド高になっていました。
しかし、これは実際に資金の移動が起こっているわけではなく、市場参加者の思惑だけでポンド買い・円売りが出ただけであるため、すぐに落ち着きます。
短期的に値動きは起こっても、長続きしないのが1つ目の値動きです。
そして、2つ目の値動きは、 実際に資金が流れたとき です。
1兆円分もの取引を、一度に行うことはほとんどありませんが、実際に資金が円からポンドに移るわけですから、為替市場では、 徐々にポンド買いが優勢 になっていきます。
地味ではありますが、為替市場に本当に影響を及ぼすのが、この実際に資金が流れたときの動きです。
ここまでの大型企業が買収されることはあまりありませんが、、、為替市場ではこのようにニュースが流れただけでも値は動きますし、
実際に資金が流れたときも値が動く、ということを覚えておきましょう。
なお、私たちは日本に住んでいるので、 日本円がらみの通貨を取引したほうが良い と思います。
その理由は、日本のニュースが入ってきやすいためです。
ニュースから、為替相場の値動きを予想することもできますし、
ニュースを材料にして利益を取ることもできるため、常にチェックしていくようにしましょう。
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