FXの為替レートは誰が決めているの？なぜ動くの？

為替レートは、誰が決めているのですか？
なぜ為替レートは動くのですか？

為替レートは、誰か１人が決めているのではなく、世界中の人たちが決めているという表現が正しいです。

たとえば、世界中の人が「米ドルが欲しい！」と思えば、米ドルの値段が上がっていきますし、「米ドルはいらない・・」と思えば、米ドルの値段は下がっていきます。

つまり、オークションと一緒ということですね。欲しい人が多ければ、値は上がっていきますし、欲しい人が少なければ、値は下がっていくということです。

為替レートの仕組み

具体的な例でいうと、たとえば、アメリカが経済が好調で、バブルのような状態（景気がとても良い状態）になったとします。

このような場合、多くの人が、「米ドルが欲しい！」と思い、米ドルを買っていきます。通貨の価値というのは、「その国の価値」でもあるので、経済が良い国の通貨は、通貨の価値も上がっていくということです。

しかも、通貨の価値（値段）が上がると多くの人が思ったら、「値動きで儲けたい！」と思っている世界中の投資家が、その流れに便乗するように、さらに多くの人が米ドルを買っていきますよね。

このように、為替レートというのは、誰か１人が決めているわけではなく、世界中の人たちの思惑（考え）によって決まる（値が変動する）ということです。

ちなみに、国に信用が無くなってしまったら、通貨の価値はどんどん下がっていきます。たとえば、アフリカの「ジンバブエ」という国は、経済の状況が悪化して、国に信用が無くなってしまったため、ジンバブエが発行しているお金（ジンバブエドル）の価値が、暴落してしまいました。

通貨の価値というのは、「その国の価値」でもあるので、経済の状況によって、通貨の価値も変わる（変動する）ということですね。

通貨の価値は変動する

あと、「国の価値だけをしっかりと把握しておけば、値動きも読めるのでは！？」と思われるかもしれませんが、、そんなに単純なものではありません。その理由は、通貨というのは、世界中の人たちが、自分の思惑によって取引をしているからです。

企業が貿易のためにお金のやり取りをすることもありますし、旅行者がお金を両替することもあります。また、「これから景気が良くなるのかどうか」というのは、人それぞれで考え方は違いますし、「これから通貨が上がりそうか下がりそうか」というのも、人によって考えは異なります。

世界中のお金の流れと、世界中の人の思惑によって、通貨の値段は変動するので、この値動きを読むことは、不可能ですよね。市場に参加している人も、常に入れ替わっていきますし、このような動きを方程式化する（手順を作る）というのは、そもそも無理ということが分かると思います。

１人の人が、通貨の値段を決めているのであれば、法則なども、見つけられるかもしれません。しかし、世界中の人たちの思惑によって、為替レートは変動するものであるため、やはり、値動きを100％あてることは、できないと思います。

私も、長いこと、「FXで100％勝てる方法」を探してきたのですが、FXや為替市場の仕組みを理解すれば理解するほど、「そんな方法はないな」と分かりました。だから、諦めて、できる限り勝てる確率を高くできるように、日々勉強して、知識を得ていく方法に切り替えました。

攻略法がないものに対して、挑んでいくというのは、なかなか難しいものではありますけど、それを分かった上で、少しでも利益を得られるように、リスクを回避しながら、取引していきたいですよね。