FXをする上で最も大切なことの3つ目である、 「自分が行っていることを認識すること」 について、お伝えします。
特に初心者の方は、自分が何を行っているのかが分からない状態で取引をして、損をしてしまうので、 自分のトレードスタイル をしっかりと認識していきましょう。
■「自分が行っていることを認識すること」のポイント
・FXのトレードスタイルの種類
・スキャルピング
・デイトレード
・スウィングトレード
・長期投資 (キャリートレード)
■「自分が行っていることを認識すること」の内容
ここでは、FXをする上で最も大切なことの3つ目である、
「自分が行っていることを認識すること」 について、お伝えします。
FXのトレードスタイルの種類
まず、FXで損をしないで、利益を得るためには、自分で何を行っているのかということを、自分でしっかりと認識することが必要になります。
たとえば、短期トレードのつもりでレバレッジを上げて、たくさんのポジションを持ったにも関わらず、値が逆に動いてしまったので、
途中で中期投資に切り替えて、ポジションを塩漬けしてしまったり、長期投資にも関わらず、現在の通貨の値段を気にしないで、すぐにポジションを持ってしまうなどです。
このように、 「自分が何を行っているのか」 ということを、自分で認識をしないまま、取引をしてしまうと、損をする可能性がとても高くなってしまいます。
そこで、FXのトレードスタイルには、どのようなものがあるのか、ということを、ここでお伝えしたいと思います。
なお、「スキャルピング」や「スウィングトレード」という単語を覚えるのではなく、これらのトレードスタイルについては、
どのような特徴があるのか、どのようなことに注意しなければいけないのか 、というに重点を置いて、内容を覚えていただけたらと思います。
スキャルピング
「スキャルピング」 は、超短期トレードのことで、数秒から数十分の間で売買を行うトレードスタイルのことです。
そのため、取引する通貨は、スプレッドが狭い通貨を選んだほうが良いです。
たとえば、ドル/円やユーロ/ドルなどの通貨は、スプレッドが狭いため、スキャルピングに向いている通貨ペアになります。
なお、短期間で決済を行うため、スワップの値段は関係ありません。
そして、レバレッジについては、短期トレードの場合は、レバレッジを上げて、取引を行うことができます。
たとえば、10万通貨や20万通貨など、たくさんのポジションを持つことも可能です。
ただ、絶対的に必要なことが、 「損切りをすること」 になります。
なぜ、損切りが必要なのかと言うと、たくさんの通貨を持ったあとに、思った方向と逆に相場が動いてしまい、そのポジションを塩漬けしてしまったら、莫大な含み損を抱えることになってしまうからです。
たくさんの通貨を持って、思った方向と逆に相場が動いてしまったら、長期の値動きに耐えることができないので、レバレッジを上げた短期トレードを行う場合は、 「損切りは必須」 だと強く認識してください。
そのため、短期トレードを行う場合は、エントリーと同時に、逆指値注文(ストップロス)を入れたほうが良いです。
損切りができなくなってしまう、大きな原因の1つは、「自分の想像以上の含み損になっているから」であるため、自分の想像以上の含み損にならないように、エントリーと同時に、ストップロスを設定をするべきです。
短期トレードを行う場合、損切りは必ず必要になる ので、覚えておいてください。
デイトレード
「デイトレード」 は、短期トレードのことで、数時間で売買を行うトレードスタイルのことです。
ただ、そもそも「デイトレード」というのは、次の日にポジションを持ち越さないで、その日で決済をするトレードのことを言いますが、為替相場は24時間動いているので、
あまり「デイトレード」という言葉を意識しなくても良いのかな、と思っています。
株式相場であれば、1日のうちに取引をする時間帯が決まっているので、その日のうちに決済をする「デイトレード」という言葉はしっくりきますが、
24時間取引できるFXでは、「デイトレード」という言葉は少し合わないような気がしているので、シンプルに、 「短期トレード」 と考えれば良いかなと思います。
そして、取引通貨やレバレッジは、スキャルピングと一緒で、スプレッドが狭い通貨の方が良いですし、レバレッジを上げて、取引を行うこともできます。
ただ、やはり、絶対的に必要なことが、 「損切りをすること」 です。
短期トレードで、たくさんのポジションを持った場合、損切りを使わなければ、長期の値動きに耐えることができません。
そのため、損切りは絶対に必要になります。
もし、 損切りができないのであれば、レバレッジを上げた短期トレードは行うべきではない ので、短期トレードの損切りの重要性は、強く意識をしていただけたらと思っています。
スウィングトレード
「スウィングトレード」 は、中期トレードのことで、数日から数ヶ月で売買を行うトレードスタイルのことです。
基本的には、スウィングトレードの場合、相場が横ばいに動くレンジ相場のときは、ほとんど利益にならないので、トレンドに乗る形で、 トレンドの方向にエントリーするというやり方 になります。
取引をする通貨は、トレンドが出ている通貨であれば、基本的に何でも良いです。
ドル/円やユーロ/ドル、豪ドル/円やニュージーランドドル/円など、トレンドが出ていれば、どの通貨ペアでも問題ありません。
なお、 損切りについては、スウィングトレードであっても、基本的には必要 です。
たとえば、私の場合、上昇トレンドだと思ってエントリーをしたけど、そのあとに、結局レンジ相場になってしまったときは、私はポジションを決済してしまいますし、
上昇トレンドだと思ってエントリーをしたけど、そのあとにトレンドが変わってしまったら、損切りをしています。
「スウィングトレード」というのは、トレンドに乗らないと、ほとんど利益にならない ですし、トレンドと逆の方向にポジションを持っていたら、どんどん含み損が増えていくだけなので、やはり損切りを使うことは必要です。
ただ、スウィングトレードの場合、スキャルピングやデイトレードのような短期トレードよりも、売買の数は少なくなるため、その分、損切りを使う回数も少なくはなります。
ちなみに、私が行っているスウィングトレードの手法は、トレンドに乗ってエントリーをして、そのトレンドの勢いが強ければ、どんどん買い増していくという 「ピラミッティング」 を行っています。
たとえば、下記の画像(ユーロ/ドルのピラミッティングの画像) のように、トレンドの方向に付いていく形で、どんどん買い増しをしていきます。
▼ スウィングトレードでピラミッティングをしたときの画像
このように、トレンドの方向についていく形で、どんどん買い増していく手法のことを、「ピラミッティング」と言うのですが、私はこのような方法で、スウィングトレードを行っています。
なお、トレンドには乗っているけど、値が上がったり下がったりしながら、徐々に値が切上がっていくような、トレンドがあまり強くない相場のときは、
利益が乗ったポジションは、途中でほどよく売りながら、少し下がったところでまた買う、というやり方で、私はトレードを行っています。
スウィングトレードの場合、トレンドに乗ることが極めて重要 であり、もしトレンドに逆らった場合は、逆張りで買い増して行く 「ナンピン」になってしまい、
上記の画像 (ユーロ/ドルのピラミッティングの画像) とは、まったく逆の結果 (含み損で真っ赤) になってしまいます。
中期投資のスウィングトレードであっても、トレンドと逆の方向にエントリーをしてしまったら、 損切りをしないと、どんどん損失が膨らんでしまう ので、トレンドを意識して、スウィングトレードを行うようにしましょう。
長期投資 (キャリートレード)
「長期投資 (キャリートレード)」 は、その名前のとおり、長期トレードのことで、数ヶ月から数年で売買を行うトレードスタイルのことです。
通貨を長期間、保有する形になるので、レバレッジをとにかく下げて、ポジションを持つことが必要になります。
そして、この長期投資の最も難しいところは、 「通貨が下がるまで、ひたすら待たなければいけない」 ということです。
たとえば、オーストラリアドルを90円で買ったときと、70円で買ったときでは、ロスカットのラインがまったく異なってきます。
オーストラリアドルを70円で買ったほうが、その後、含み益になる可能性は高くなりますし、もし下がったとしても、レバレッジを低くしてポジションを持っていれば、下落にも耐えられますよね。
一方、オーストラリアドルを90円で買ってしまったら、その後、含み損になる可能性も高くなりますし、レバレッジを2倍にして持っていたとしても、相場が暴落したら、ロスカットされてしまう可能性もあります。
長期投資というのは、長期間、通貨を保有することになるため、 通貨を買うときの値段が極めて重要 であり、できるだけ安い値段で通貨を買えるように、買うタイミングは、1年でも3年でも、待つことが必要になります。
なお、長期投資の場合、そもそもロスカットされないレバレッジで、通貨を長期間、保有することになるので、損切りの必要はありません。
「損切りが必要ない」というよりも、 「損切りが必要ない値段で通貨を買うことが大切」 ということですね。
そして、レバレッジについては、1倍から2倍くらいで、通貨を持つようにします。
レバレッジを高くしてしまうと、もし相場が下落したときに、耐えられなくなってしまうため、レバレッジは低くすることが必要です。
あと、取引する通貨については、オーストラリアドルや南アフリカランドのような、高金利通貨の方が、スワップポイントがたくさん入って来るので望ましいですが、それよりも、 安い値段で通貨を買う 、ということが重要になります。
そのため、結論としては、長期投資というのは、 「相場が暴落するまでひたすら待つ」 ということです。
「長期投資は、暴落時に破産する」と言われていますけど、暴落時に破産するのではなく、暴落時に買うようにします。
長期投資は、買うときの通貨の値段が極めて重要になるため、相場が暴落するまで待って、相場が暴落したら買って、その後、相場がどんどん上昇していくまで、ひたすら保有し続けるという方法で、私の場合は長期投資を行っています。
暴落時に、レバレッジを下げて、長期間、通貨を保有するために買うというやり方は、 最も安心感があるやり方 だと思っています。
ただ、相場が暴落するまで、3年くらい待たなければいけないときもありますし、長期間保有した通貨を売ったら、また何年も待たなければいけないので、長期投資というのは、かなりつまらない投資方法ではあります。
数年に一度しかエントリーができない、暇な投資方法ではありますが、 有効な資産運用として行うなら、長期投資は最も良い方法 ですし、
私も、「長期投資用の資金」はいつも別に用意しておいて、ひたすら相場が暴落するまで、ずっと待っているので、ぜひこのやり方を覚えておいてください。
「自分が行っていることを認識すること」のまとめ
自分が行っていることを、自分でしっかりと認識をしなけば、FXで損をする可能性は、とても高くなってしまいます。
たとえば、スキャルピングなどの短期トレードの場合、損切りを使わなければ、いつか必ず、大きな損失を出してしまいますよね。
また、スウィングトレードで、トレンドに逆らってエントリーをしていったら、ナンピン買い増しになって、どんどん含み損が増えていきます。
他にも、長期投資で、その通貨の値段を見ないで、すぐに通貨を買ってしまったら、長期間、含み損の状態になってしまうこともありますし、相場が暴落したときに耐えられなくなり、途中でロスカットされてしまうかもしれません。
自分で行っていることを、自分でしっかりと認識することで、 損をするリスクを抑えること ができますし、 FXで長期間、利益を得ることもできるようになる ので、ぜひここでお伝えしたことは、覚えておいていただけたらと思っています。
なお、私の場合は、スキャルピング、デイトレード、スウィングトレード、長期投資は、すべて行っています。
そして、そのときの相場の状況に合わせて、最も良い方法を使い分けて、取引をしています。
そのため、取引手法については、流動的に動かしますが、絶対に守っているのが、今回お伝えした、 「資金管理を何よりも重要視すること」、「トレンドには絶対に逆らわないこと」、「自分が行っていることを認識すること」 の3つです。
資金管理をしっかりと行わなければ、いつか、運用資産のほぼすべてを失うことになると、私は思っていますし、トレンドに逆らったら、
そもそもFXでは利益を得ることはできませんし、自分が何を行っているのかが分からなくなったら、それはただのギャンブルになってしまうからです。
取引手法は、そのときの相場の状況によって、流動的に変えたとしても、ここでお伝えさせていただいた、 「FXをする上で最も大切な3つのこと」 は、私は必ず守って、トレードを行っていますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
そして、長期間、相場で利益を得続けることができるように、有効な資産運用として、FXを楽しんで行っていきましょう!
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