FX大損と失敗｜オーバートレードをしている

「オーバートレードをしている　～ポジションを持ちすぎている～」ということについて、お伝えします。レバレッジを高くして取引する人は、カッコいいというイメージがあるかもしれませんが、オーバートレードをすると、損をする確率が高くなりますよ。

■「オーバートレードをしている」の内容

ここでは、「オーバートレードをしている」というテーマでお伝えします。

まず、オーバートレードとは、レバレッジを高くして、たくさんのポジションを持って取引をしていることです。現在は、レバレッジの上限は規制されましたが、過去では、レバレッジ１００倍や２００倍という高レバレッジで、FXは取引を行うことも可能でした。

ただ、そもそもレバレッジとは、 預けたお金を担保にして、大きなお金を借りて取引をすること です。たとえば、レバレッジ１０倍とは、１００万円を担保にして、１０００万円分のお金を借りて、取引をすることになります。元本が保証されていない投資で、レバレッジを高くして取引をすることは、本当に怖いということを認識してください。

あと、私の場合、このレバレッジについては、 「時速」 に置き換えて、考えるようにしています。これは参考程度に、聞いていただけたらと思いますが、、、たとえば、レバレッジ１倍は時速１０キロ、レバレッジ５倍は時速５０キロという感じです。

だから、レバレッジ１０倍の「時速１００キロ」で走行していたら、それは危ないですよね？まして、レバレッジ２５倍の「時速２５０キロ」で走行していたら、もはや、 「Ｆ１か！？」 というようなレベルです。

それで、ブレーキになる損切りを、もし使わなかったら、時速２５０キロでブレーキのない車を運転しているようなものであるため、ほんの少し運転をミスっただけで、すぐに大事故を起こしてしまいます。

「レバレッジを高くして取引をしている人はカッコいい」、というイメージはあるかもしれませんが、そもそも、運用資金の何倍ものお金を取引するレバレッジは、とても危険なものであるため、 最初はとにかく低いレバレッジで、安全運転で取引を行っていく ようにしましょう。

あと、レバレッジを高くして、オーバートレードをすると、負ける可能性はかなり高くなります。その理由は、 「資金管理を何よりも重要視すること」 のページでお伝えしているとおり、このような理由からです。

１．損が大きく、利益が小さくなるから。
２．損切りができなくなるから。
３．冷静な判断ができなくなるから。

レバレッジを高くして取引している人は、「ハイリスクハイリターン」ということは分かっているため、含み益になっているときは、「相場が反転してマイナスにならないように、今のうちに利食いをしてしまおう！」という感じで、 早く利食いをしてしまう傾向 があります。

しかし、もし含み損になってしまったときは、人は利益を得たときよりも、損したときの感情が大きいため、なかなか損切りをすることができません。また、レバレッジを高くして通貨を買って、上がれば良いですが、 もし下がったときは余裕が無くなってしまう ため、冷静な判断がしづらくなってしまいます。

実際に、１９９４年～１９９７年にかけて、ＬＴＣＭ（ロングタームキャピタルマネジメント）というヘッジファンドが活躍しましたが、ＬＴＣＭも、レバレッジ２５倍という高レバレッジで運用して、１９９８年に破綻しています。

ＬＴＣＭは、ＦＲＢの元副議長やノーベル経済学賞を受賞した人がいた、「ドリームチーム」と呼ばれていたヘッジファンドでしたが、そのようなプロ中のプロの集団であっても、 高いレバレッジで運用したら、あっという間に破綻することがある ということです。

レバレッジを高くして、大きなポジションを持って取引するときは、勝てる可能性がとても高く、 「ここは大きなチャンス」 と自分が思えるときだけです。 FXを長くやっていると、「ここは高い確率で利益を上げられる」という場面が、自然に分かってくるようになりますので、普段は、とにかくレバレッジを低くして取引をして、本当にチャンスのときだけ、勝負をするようにしましょう！