FXファンダメンタル分析｜ファンダメンタル分析とは

各国に関する様々な情報から、今後の相場の値動きを予想する、
「ファンダメンタル分析」について、ご説明します。

■「ファンダメンタル分析について」のポイント

・ファンダメンタル分析とは、各国に関する様々な情報から、
　今後の相場の値動きを予想する分析方法のこと。
・FXでファンダメンタル分析が必要な理由は、
　為替相場の長期的な値動きを予想することができる ため。

・ファンダメンタル分析は、経済指標発表の前に織り込まれていることが多い。
・ファンダメンタル分析を行うと、長期的な相場の値動きを
　予想することができるし、暴落も回避できる可能性も高まる。

■「ファンダメンタル分析について」の内容

ここでは、「ファンダメンタル分析」について、お伝えします。まず、ファンダメンタル分析とは、 各国に関する様々な情報から、今後の相場の値動きを予想する分析方法のこと を言います。

たとえば、アメリカの労働者の増減を発表する「米雇用統計」や、ＧＤＰや貿易収支などの結果から、その国の経済状況を分析するという形です。なぜ、FXでファンダメンタル分析が必要かというと、ファンダメンタル分析を行うことによって、 為替相場の長期的な値動きを予想することができるため です。

たとえば、経済成長率がプラスになっていれば、その国の経済は上向いているという判断ができますし、経済が上向いていけば、政策金利の上昇にもつながります。通常、景気が良くなると、資金が不足気味になるため金利は上がりますし、景気が悪くなると資金が余るので、金利は下がります。

日本も、１９６０年代の高度経済成長期には、企業が銀行からどんどんお金を借りて、設備投資を行い、資金が不足したため、金利が常に高い状態に保たれていました。金利を高い状態に保つ理由は、 金利を高くすると、他の国から資金が集まってくるため です。その結果、その国の通貨の価値も上がっていきます。

しかし、９０年代の不動産バブルの崩壊後によって、景気が悪くなると、資金が余り、金利は引き下げられて、ほぼ０の状態になりました。金利が下がると、他の国の金利の高い通貨に資金が流れていくため、 金利の低い国の通貨の価値は下がっていきます。

このように、経済の状態を保つために、各国の中央銀行が政策金利を調整するのですが、その金利を決めるための材料が、行政や民間から発表される経済指標になります。だから、経済指標の結果を分析する、 ファンダメンタル分析を行えば、その国の通貨の長期的な値動きを予想できる というわけです。

ただ、注意点としては、ファンダメンタル分析は、経済指標発表の前に織り込まれていることが多いということです。たとえば、政策金利を上げる前に、「政策金利が上がりそうだな」という雰囲気が市場に広がると、市場参加者の意識の中に、そのことが事前に織り込まれる形になります。そのため、金利が上がれば、その直後に、必ずその通貨の値段が上がるというわけではありません。

逆に、「政策金利は今回は上がらないな」という思惑が市場に広がっているときに、政策金利が上がると、それがサプライズとなって、値が上がる形になります。金利が上がれば、その直後に必ずその国の通貨の値が上がるというわけではなく、 事前に金利の上昇が市場に織り込まれていることもある ので、注意してください。

なお、今後詳しくお伝えしていきますが、 ファンダメンタル分析を行うと、長期的な相場の値動きを予想すること もできますし、 暴落も回避できる可能性 も高まります。そのため、FXをする上で、ファンダメンタル分析は必要な要素になりますし、しっかりと学んでおいたほうが良いと思います。

あと、ファンダメンタル分析については、ニュースや各FX業者のホームページで、情報を集めていくことが必要なので、 「FXの取引業者の選び方」 でお伝えした、情報量と質がとても優れている 「外為どっとコム」 には、口座を開設しておいた方が良いです。

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