「損切りができない理由」 について、お伝えします。
人が損切りができない理由を知ることで、「含み損が拡大してから損切りを行ってしまう」という悪いパターンを、減らすことができるため、ぜひ知っておいてください。
■「損切りができない理由」の内容
ここでは、 「損切りができない理由」 というテーマで、お伝えします。
まず、レバレッジをほとんどかけていない長期投資以外は、 損切りというのは、基本的に必要 になります。
たとえば、スキャルピングやデイトレードのように、レバレッジを高くした短期トレードを行った場合、
もし損切りをしなければ、いつか大きな損失を出してしまうからです。
また、スウィングトレードのような中期投資であっても、トレンドに逆らってポジションを持っていたら、
含み損がどんどん増えていってしまうため、やはり、損切りを使うことも、必要になります。
ただ、損切りというのは、 「損を確定すること」 になるため、この損切りが、なかなかできない人がいます。
その結果、損切りが遅れてしまい、どんどん含み損が拡大して、「もう耐えられない!」という状況になってから、
やむなく損切りを行い、大きな損失が確定してしまうというのが、多くの人が経験してしまう失敗になります。
では、 「なぜ人は損切りができないのか」 という理由を考えたところ、私が出した答えは、この5つになります。
1.人は儲かったときよりも、損したときの感情の方が大きいため。
2.「急激に値が下がっているのだから、そろそろ反転するだろう」
という願望を持ってしまうため。
3.人は決定することにあまり慣れていないため。
4.想定を大きく超えた損失になっているため。
5.過去に損切りをした後に、なぜかその後、相場が急に反転して、
損切りをしなければ良かったと後悔したことがあるため。
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まず1つ目は、 人は儲かったときよりも、損したときの感情の方が大きいため です。
たとえば、20万円儲かったときよりも、20万円のお金を失ったときの感情の方が、人は大きくなります。
そのため、大きな含み損になっているときは、「損失が決定してしまう」という悲しい感情が大きいために、なかなか損切りをすることができないということです。
そして、損切りができない2つ目の理由は、 「急激に値が下がっているのだから、そろそろ反転するだろう」という願望を持ってしまうため です。
「このまま保有し続ければ相場が戻ってきて、損をしなくて済むかもしれない」、「これだけ下がっているのだから、もう底だろう」という期待感を持ってしまうために、損切りをすることができなくなってしまいます。
そして、損切りができない3つ目の理由は、 人は決定することにあまり慣れていないため です。
FXは、どこでエントリーするのか、どこで利食いをするのか、どこで損切りをするのかなど、「決定すること」の連続ですが、
普段の生活では、自分1人の意思で、ここまで多くの決定を求められることは、それほど多くはありません。
しかも日本人は、人に気を使って、空気を読もうとする、とても優しい性格をしているという特徴があります。
ただ、その一方で、人に気を使っているために、自分1人で決めることが得意ではない、という側面もあります。
まして、大きな損失を自分の判断で決定するという機会は、普段の生活ではほとんどないので、
慣れていないために、なかなか損切りを行うことができない、ということです。
そして、損切りができない4つ目の理由は、 想定を大きく超えた損失になっているため です。
私は、この理由が一番大きいと思っているのですが、想定を大きく超えた損失になっていると、あまりの恐怖で、手が動かなくなってしまうのですよね。
相場が暴落すると、急激に含み損が増えていくため、自分の想定を大きく超えた損失になってしまい、
その大きな損失を確定したくないという気持ちから、人は損切りができなくなってしまうのだと思いました。
また、想定を大きく超えた損失になっていると、 「ここまで大きな損失になってしまったら、いまさら損切りはできない!」 と思ってしまい、
強制ロスカットされるまで、半分諦めたような気持ちで、そのままポジションを持ち続けてしまうこともあります。
そして、損切りができない5つ目の理由は、 過去に損切りをした後に、
なぜかその後、相場が急に反転して、損切りをしなければ良かったと後悔したことがあるため です。
私も、実際に体験したことがあるのですが、なぜか自分が損切りをすると、その後に、相場が急に反転するのですよね。
まるで、誰かが後ろで見ていて、意地悪で相場を動かしているんじゃないか、という錯覚に陥るくらいです。(振り向いても、誰もいませんでしたが(笑))
でも、相場とはこういうものです。
多くの人が、「もう耐えられない!」という状況になったら、相場は反転しますし、FXで勝つための秘訣は、 「人と反対の方向に動くこと」 です。
自分が損切りをしたら、その後に相場が反転することは、よくあることですが、そのときの感覚で、
「今、損切りをしたら、底値で損を確定してしまうかもしれないから、相場が反転するまで待とう」と思ってしまうと、
もし、さらに下げ幅が拡大された場合に、相場を退場するような致命傷になってしまいます。
このような致命傷にならないために、 「損切りは必要」 ということを、強く意識するようにしてください。
ここでお伝えした、「損切りができない理由」を知れば、取引方法も変わってくると思いますし、
損切りが遅れて、含み損が拡大してしまうのを防げる可能性も高くなりますので、ぜひ覚えておいていただけたらと思います。
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