FXで負けた人のお金は、一体どこへ行っているの？

FXで負けた人のお金は、
一体どこへ行っているのでしょうか？

私も、FXを始めた当初、しょっちゅう損を出していたので、「俺が損したお金は、どこに消えていくんだろう？」と思っていました。 FXで利益を損をする人は９割もいるのですから、「その９割のお金はどこに行っているのかな？」と考えていました。

この答えですが、FXで取引されているお金は、損をした人と、利益を得た人、そして、業者（手数料を得ている人）の３つに分かれていきます。

お金は、人から人へと流れていく

具体的には、為替市場というのは、莫大な取引量で、いろいろな人が売買を繰り返しています。「取引で儲けたい」という投資家もいますし、企業間でお金のやり取りもありますし、海外旅行に行くために両替をする人もいます。

そして、これだけ莫大なお金が取引されているため、誰かが通貨を売ったら、誰かが通貨を買っているということです。つまり、お金がいろいろなところ（人）に流れていくだけなので、誰かが損をすれば、その分、誰かが利益を得ているということですね。（これを「ゼロサム」と言います）

ただ、FX取引の場合は、売値と買値に差があり、この差のことを「スプレッド」と言って、FX業者の利益になっています。だから、損をした人のお金が、そのまま利益を得た人に流れていくわけではなく、その中の取引手数料（スプレッド）が、FX業者に入っているということです。

つまり、FXで取引されているお金は、損をした人と、利益を得た人、そして、業者（手数料を得ている人）の３つに分かれていくということですね。

ちなみに、私は、2007年のサブプライムローン問題をきっかけにした大暴落で、運用資産のほとんどを失い、相場から退場しましたが、そのときに、「こんな大暴落で、利益を得られる人は本当にいるのか？」と思いました。

実際に、私の周りで、利益を得た人はいませんでしたし、ネットでも、ほとんどの人が大損していたからです。だから、「損をしたお金は消えたんだな・・」と私は思っていました。

でも、あとから分かったのですが、為替のプロのディーラーたちは、このサブプライムローン問題による大暴落で、大儲けしたそうです。私はこのことを知って、「損をしたお金は、利益を得た人に流れているんだな」ということが分かりました。

だから、９割の個人投資家が損をしたとしても、何億・何十億という資金を持っている１割のプロのディーラーが利益を得たら、プラスマイナスゼロ（ゼロサム）で、損をした人から利益を得た人に、お金が流れているだけということです。

大暴落のときに、ほとんどの人が大損したとしても、その中で、しっかりと利益を得ている人がいるということが分かりました。

FXで相場が大暴落しても、しっかりと利益を得ている人がいる

私は、「大暴落でも利益を得ている人はいる」ということを知って、私も、その中に入りたいと思いました。損をしている９割の方に入るのではなく、利益を得ている１割の方に入りたいと思ったのです。

だから、相場を退場してからですが、私は必死に勉強してきましたし、「相場の状況によって、自分のトレードスタイルを流動的に変える」というトレードスタイルを身に着けました。

別に私たちは、プロのディーラーと勝負をしているわけではありませんし、お金を奪い合っているわけでもありません。ただ単に、為替市場の値動きによって、自分が利益を得ようとしているだけです。

誰かと戦っているわけではなく、自分との戦い（儲けようとする気持ちを抑えられるか、待てるかどうか、レバレッジを下げられるかなど）であり、損をするのは、他の人に負かされたわけではなく、自分に足りないところ（知識や経験、自己規律など）があっただけということが、分かりました。

どうせやるなら、利益を得ている１割の方に入りたいですよね？そのために必要なことは、やはり、日々勉強をすることだと思います。

プロ野球選手のように、何千人中の１位にならなければ、お金を稼げないわけではなく、１０人中１位になれれば、利益を得られるということなので、少なくとも１０人、FXをやっている人がいたら、その中で、一番勉強をしているくらいにはなりましょう！

これが、FXで利益を得ていくための唯一の方法だと、私は思っています。