FXのインフレとデフレ

インフレとは、「インフレーション」の略で、 物の値段が上がって、通貨の価値が下がること を言います。

一方、デフレとは、「デフレーション」の略で、 物の値段が下がって、通貨の価値が上がること を言います。

このインフレ・デフレについては、小学校のときに授業で習ったような気がしますけど、そのときはテストのための勉強だったので、とりあえず暗記しているだけでした。 でも、大人になってから考えてみると、 「お金の価値が上がったり、下がったりする」 というのは、とても不思議なことだと思いました。

たとえば、子供のときは、クリームパンは６０円くらいで売っていました。 小さいときの僕は、家の近くのパン屋さんで売っている、クリームパンを買って食べるのが楽しみでした。 でも、今、クリームパンって、お店によりますけど１２０円～１６０円くらいしますよね。

つまり、子どものときと比べて、 「物の値段が上がっている」 ということになります。 そして、６０円で買うことができたクリームパンが、１２０円出さなければ買うことができないということは、 「お金の価値が下がっている」 ということになります。

つまり、「お金の価値は変わっていくんだ！」ということが、ようやく僕は、大人になって気づくことができたということです。




現在の日本は、「インフレ」にしていくために、いろいろな政策を打ち出しています。 でも、「インフレ」というと、物の値段が上がることなので、僕たちからすれば、悪いことのような気がしませんか？

ただ、自分が欲しいと思っている５万円の時計が、１年後に６万円に値上がりするとしたら、 「値上がりする前に買おう」 という人が増えますよね。 もちろん、そんなに単純な話ではないかもしれませんが、、、日本が今、行おうとしているのは、「これから物価が上がっていくから、今のうちに物を買っておいた方がお得ですよ！」ということです。

つまり、 物をどんどん買ってもらうことで、景気を良くしようとしている 、、、ということですね。 だから、日本は、現在少しずつ、「インフレ」にしようとしている、ということです。


逆に、物の値段が下がっていく「デフレ」は、けっこう悪い状態です。 物の値段が下がっていくというのは、僕たちにとっては、嬉しいことのように思えるのですが、、、自分が欲しいと思っている５万円の時計が、１年後には４万円に値下がりするとしたら、「じゃあ１年後に買えばいいか」という人が増えてしまうのですよね。

つまり、 物を買わなくなってしまい、その結果、企業の売上が減る ということです。

企業の売上も減れば、その会社で働いている人の給料も減ります。 会社で働いている人の給料が減れば、もっと商品を買わなくなります。 このような流れが最悪で、このような流れのことを、 「デフレスパイラル」 と言います。

なかなか難しいことではありますけど、要するに、日本はこれからは、「インフレにしていく（物の値段を上げていく！）」と言っているわけですね。 そのために、日銀を含めて、日本政府は頑張っていますけど、「本当にインフレになるのかな？」ということを、興味を持って見ていくことが大切かなと思います。

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