スキャルピングのような短期売買が一番儲かるのですか？

スキャルピングのような短期売買が
一番儲かるのでしょうか？

「短期売買が儲かる」というイメージがあるのは、短期売買はレバレッジを高くして取引することができるため、利益を得られたときの金額が、とても大きいからだと思います。

たとえば、スキャルピングやデイトレードのように、短期間で決済するトレードスタイルの場合、損切りを必ず使うため、レバレッジを高くして、取引することができますよね？

レバレッジを高くして取引すると、利益を得られたときの金額も大きくなるので、インターネットでデイトレの結果などを掲載しているブログを見たことがある人は、「スキャルピングやデイトレなどの短期売買って、すげー儲かるんだな」と思うはずです。

スキャルピングはとても儲かるというイメージがある

ただ、特にインターネットのブログなどは、「利益を得たとき」しか、結果を掲載しない人が多いですし、利益を得られたときの金額も多いということは、損失を出したときの金額も多い、ということですよ。

まして、レバレッジを高くして取引すると、「資金管理を何よりも重要視すること」のページでお伝えしたとおり、そもそも不利であるため、「短期売買が儲かる」というイメージは、あまり持たない方が良いかもしれませんね。

あと、FXでは、1回のトレードで40銭くらいの値幅を取れれば良いのですが、スキャルピングのように、薄い利益幅を取っていくことは、あまりおすすめしません。その理由は、スキャルピングのような薄い利益幅を狙ったトレードスタイルは、スプレッドの比重が極めて大きくなるからです。

たとえば、ポンド／円のスプレッドが、1銭の取引業者を使ったとします。この場合、ポンド／円を1万通貨取引すると、スプレッドの金額は100円であるため、取引した直後に100円のマイナス（FX業者に100円が支払われる）になりますよね？

それにも関わらず、スキャルピングで、たとえば3銭の値幅で利益を得たとしても、利益の300円に対して、手数料を100円払っているので、手数料の比重があまりに大きすぎます。

そして、これがもし、レバレッジを使って、ポンド／円を100万通貨取引した場合で考えると、スプレッドの金額は10,000円になるので、取引するたびに、10,000円の手数料を払っているということになります。これは、あまりに、手数料が高すぎるような気がしませんか？

FX業者は儲かるかもしれませんが、スキャルピングのような、薄い利益幅を狙ったトレードスタイルは、スプレッドの比重が極めて大きくなる（手数料が高すぎる）ため、どう考えても、トレーダーにとって不利です。

だから、私は、デイトレードとスウィングトレード、長期投資の３つを行っていますが、スキャルピングだけは絶対にやりません。利益に対して、あまりに取引手数料が高すぎるので、私は絶対にやらない、ということですね。

スキャルピングは手数料の割合が大きすぎる

「短期売買は儲かる！」というイメージは、確かにあると思います。「デイトレード」と聞くと、とてもカッコよく、儲かるイメージがありますし、さらに短期売買を繰り返すスキャルピングは、憧れのようなイメージもあるかもしれません。

ただ、短期売買はレバレッジを上げて取引している人が多いため、利益を得られたときの金額が大きくなっているだけです。当然ですが、損をしたときの損失額も大きくなるので、良い面だけでなく、悪い面もしっかりと見るようにしましょう。

まして、スキャルピングのような薄い利益幅を狙ったトレードは、利益に対して、手数料の比重があまりに大きすぎるため、こんなに不利なトレードは、できるだけ、行わないようにした方が無難なのかもしれませんね。